勇者は悩んでいた。
毎月、ゴールドは入ってくる。働いていないわけでもない。むしろ、よく働いている。
それなのに――なぜか、残らない。
気づけば月末。
財布の中身は残りわずか。
家計簿をつけようとして三日で挫折し、節約を誓った翌日に外食をしてしまう。
「俺は……お金の扱いが下手なのか?」
夜、子どもがようやく眠りについたあと。
静まり返った部屋で、勇者は天井を見つめていた。
将来のこと。子どものこと。教育費。老後。
考えれば考えるほど、胸の奥に重たい石が積み上がっていく。

今までは、そんなに気にしてはなかったけど
子育てをするようになって、お金の心配が大きくなったんだ

子育て世代になれば、お金の不安は大きくなるものです。
今回は、賢者の書を紹介するわね。
『バビロンの大富豪の教え』について
①「まず、自分に支払いなさい」
「勇者よ。なぜ、ゴールドが残らないと思う?」
「……使いすぎ、でしょうか」
女神は静かに首を振った。
「違います。あなたは最後に貯めようとしている」
「この書には、こう記されています。 収入の一割を、最初に自分に支払えと」
勇者は目を丸くした。
「残ったら貯金、じゃないんですか?」
「残らないから、悩んでいるのです。」
先に貯める。 余ったお金で生活する。
それだけで、お金の流れは変わり始める。
女神は微笑んだ。
「完璧である必要はありません。まずは一割。守れる量からでいいのです」
②「欲望に優先度をつけなさい」
「勇者よ。その支出は“必要”でしたか?」
勇者は、言葉に詰まった。
必要かどうか。 そう聞かれると、怪しいものばかりだ。
「この書には、こう記されています。 欲望に優先度をつけよと」
「人の欲望は無限。 だが、ゴールドには限りがあります」
「この教えは、 欲望を捨てろという意味ではありません。」
「大切なのは、 すべての欲を同列に扱わないことです。」
「家族を幸せにするための欲望と見栄や一時的な快楽の欲望を同じ重さで扱ってはいけないのです。」
勇者は納得した。
子育てをしていると、 欲望はむしろ増える。
少し楽をしたい
たまには美味しいものを食べたい
ストレスを発散したい
どれも、間違っていない。
問題は、 すべて叶えようとすることだった。
勇者は、めんどくさいという理由の外食、気分転換のネット購入、なんとなくのサブスク
後から思えばそうでもない欲望だったものがたくさんあった。
一つひとつは少額。しかし、月末になると、 確実にお金を削っていた。
勇者は欲望の優先度について考えることにした。
③「お金にも働いてもらいなさい」
「勇者よ。あなたは毎日、体力を削って戦っていますね」
「はい。仕事という名のダンジョンで……」
「ですが、それだけでは限界が来ます。」
女神は続ける。
「バビロンの大富豪たちは知っていました。 人が働くにも限界がある。だからお金に働かせるのだと」
難しい投資の話ではない。 いきなり大金を増やす魔法でもない。
・少しずつ ・長い時間をかけて ・無理のない方法で
お金にも仕事を与える。
「勇者よ。あなたが寝ている間も、お金が働いてくれたらどうです?」
勇者は、ほんの少し未来が明るくなるのを感じた。
④「守れない投資は、してはいけない」
「ですが女神様……投資って、怖いです」
勇者の言葉に、女神はうなずいた。
「それでいいのです」
この書には、こんな教えもある。
理解できないものには手を出すな うまい話には必ず罠がある
一攫千金。 誰でも簡単。 必ず儲かる。
そう書かれた看板の先には、だいたい落とし穴がある。
「勇者よ。あなたのゴールドは、家族の未来そのもの。 守れぬ賭けに使う必要はありません」
勇者が気付いたこと
この本が教えてくれるのは、派手な技ではない。
・先に貯める
・欲望に優先度をつける
・少しずつ増やす
・危ない橋は渡らない
これらは当たり前のように感じる。
しかし、“当たり前”こそが、 これまで誰も教えてくれなかった真実だった。
子どもがいるからこそ。 余裕がない今だからこそ。
お金の土台が必要だったのだ。
今回、学んだ『バビロンの大富豪の教え』は、
お金に振り回されない人生をつくるための教科書だった。
今日も勇者は戦う。
女神の一言

今回は『バビロンの大富豪の教え』の内容の一部を
紹介させてもらいました。
子育て世代になってお金の不安を感じるようになった
人にぜひ読んでほしい1冊です。
完璧を目指す必要はありません。


コメント